本稿はいま日本中で注目の的となったあの作品を実写パロディAV化、その名も「鬼詰のオメコ」のレビューです。
あらすじ
時は現代よりも少し前の時代
この国は発展途上の真っ最中であった―
世の中にはまだ鬼が存在しており
人間は鬼になることを恐れていた―
オス鬼は人間の女性を好んで殺戮し
メス鬼は人間の男性の精液で喉の渇きを潤した
これは鬼化した妹を人間に戻す為に奮闘する兄妹の物語である―本編冒頭より引用―
オス鬼は人間の女性を好んで犯した、でよくない?
何で殺すの?
いきなり疑問を抱えつつも物語は進行します。
渚みつきの当たり役
私は続編の「無限発射編」を視聴してから本作を観たのですが、着物をはだけながら身悶えする渚みつきさんを拝めるだけで価格以上のバリューがあると思います。
それぐらいヒロイン・ナズ役はハマってた。
15分あたりから天狗の面をかぶった変質者(多分鱗滝さんなんでしょうけど特に名前は出て来ない)に屋外で嬲られるシーンがあって、その際天狗面の男にチンポを眼前に突きつけられたナズが理性と鬼の本能の間で逡巡するところとかよく出来てる。
絵面的には「この人達何してるの…?」という感想が沸き上がるのですがナズの鬼にはならないという強い意志を艶めかしく表現することに成功していると思いましたね。
あと結局本能に負け、天狗面の男の天狗をしゃぶり尽くし自分の腕に垂れた精子まで啜ろうとするところとか。

時代考証とか細かいことはとりあえず置いておいて、まずは振り乱した着物から覗く渚さんの白い肌と控えめながら美しい乳房を堪能することを優先すべきです。
で、多少冷静になったらパロディものとしての本作を楽しむというのが良いかと思います。
というか大体のAVはそうなんでしょうが渚みつきひとりで支えてる感がある。
詳細は作品レビューをご覧頂ければと思いますが、続編「無限発射編」では渚さん2時間強の尺のうち1時間30分は寝てますからね。
原作に忠実と言えば返す言葉もないのですが、一番再現度が高い女優を置物にしてストーリーを展開するってなかなかのクソ度胸ですよ。
2020年10月16日に映画が公開され、25日の時点で興行収入百億越えという超ヒットを飛ばしたあの作品によく似た実写版がその一週間後にリリースされました。 その名も「鬼詰のオメコ 無限発射編」。 タイトル考えたやつ天才だろ。 […]
割と真っ当にAVしてる
途中ちょっとムラムラ来るくらい、まともにAVしてました。
繰り返しになりますけど渚さんが普通にエロかったのと撮影時の光加減が淫靡さを醸し出していて雰囲気が結構出ています。
障子の向こうに藤の花が映り込むとか芸コマなのも好印象。
前の時も思いましたけどかなり原作を読み込んでますね。
で、一応時代考証的なものなのかナズの下着がふんどしなのはとても良かったです。
ふんどし越しに責められるナズは結構来るものがありました。
男も全員ふんどしだったのはちょっと勘弁してほしかったですが。
プレイ内容は鬼殺し隊(後述します)によるナズへの責め、ナズの単独自慰、天狗面の変質者による野外フェラ、再度鬼殺し隊による責め、兄のトンジとナズの禁断の兄妹の交わり、みたび鬼殺し隊によるハードコア3Pと非常に充実してます。
鬼殺し隊の出番多くない?
なんか兄妹愛メインみたいなパッケージで名前もよく分からない人達の活躍が一番多いってちょっとモヤっとするんですけど。
つーかトンジはパケ裏で「俺が挫けることは絶対に無い」って切なそうなツラしながら呟いてますが、最後の鬼殺し隊3Pの時は妹を護れずに変な当て身で昏倒してずっと寝転がってるというひどい有り様なので思わず「いいとこ無しやな君」と言いそうになりました。
これが役立たずの豚児というやつでしょうか。
鬼殺し隊?鬼詰隊?
本作のサブタイトルは「鬼詰隊兄妹外伝」で「本伝があんのかよオイ」と即ツッコみたくなりますが問題はそこではありません。
本編の初っ端からナズを捕え淫らな拷問にかける二人の男達は「鬼殺し隊(おにごろしたい)」と名乗っています。
それは物語開始から3分17秒頃のことで、それからも度々鬼殺し隊なるワードが発せられます。
そう、彼らは鬼詰隊ではなく鬼を滅殺することを使命とする鬼殺し隊なのです。
言葉の響きから、本家よりも鬼を滅ぼすという意志を強く感じますね。
特に本編の進行上なんの支障もなかったため聞き流しそうになりましたが(そもそも男性陣のセリフが声量が小さくものすごく聞き取りづらい)何だこの地味な齟齬は、と一度気になると止まりません。
とりあえず仮説を二つほど考えました。
ひとつはトンジとナズの兄妹は鬼詰隊所属でふたりの男は鬼殺し隊所属ということ。
これなら本編の発言とパッケージの表記に齟齬は生じません。
しかしそういった事情は一切説明されていないため、非常に無理がある解釈と言わざるを得ません。
もうひとつは、「鬼詰のオメコ」という秀逸なタイトルを思いついたのが撮影が全部終わった後だったため差し替えが出来なかったということ。
単なる妄想に過ぎませんが、どうもこっちのような気がする。
私はこれほど再現度が高い作品を世に出したスタッフに一目置いており、パッケージと本編の記述を取り違えるとかそんなうっかりミスはしないだろうという信頼があります。
鬼殺し隊の隊員にマッシュルームカットの奴がいるけどあいつ、累君に賽の目切りにされた「俺でも殺れるぜ」君のオマージュでしょう?
私は分かってますよ。
隊長は何の何なのかサッパリ分かりませんでしたが。
さておき、もし上記のような理由であればあまり触れずにそっとしておくのが最上かも知れません。
別に鬼詰隊だろうが鬼殺し隊だろうがやることは変わりないしな。
でも最後のナズと鬼殺し隊の3P、腰振ってる間にどんどん普通のAVの演技になってるのが笑いました。
すごい聞き取りずらかったけど鬼殺し隊が「痙攣してるよぉ」とか言ってて普通にSEXしてんじゃねーよってツッコみたくなった。
お前ら治療の一環としてヤってるんだろうが。
まとめ
和服姿の渚みつきさんが乱れる姿が見たい人に特におすすめ。
イロモノと見せかけて結構まっとうにAVしてますので某有名作品のパロディものとして楽しむもよし、渚さんの演技を楽しむもよし。
まあ原作ファンとしては「普通に水の呼吸とか言うな」とずっと思ってましたけど。