「鬼詰のオメコ・無限発射編」レビュー

AV

2020年10月16日に映画が公開され、25日の時点で興行収入百億越えという超ヒットを飛ばしたあの作品によく似た実写版がその一週間後にリリースされました。

その名も「鬼詰のオメコ 無限発射編」

タイトル考えたやつ天才だろ。

本稿は数ある便乗商品の中でも一際光り輝いて見えた成年向け映像作品のレビューです。

いい面構えしてます。下は特典のブロマイド。

公式サイト:

TMA | トータル・メディア・エージェンシー

そのオメコで、悪夢を断ち斬れ!鬼化した妹を人間に戻すため淫らに奮闘する兄妹の物語。屋敷に一匹の鬼が忍び込み、柱たちに術を…

あふれだす原作愛

前提として、この作品を作った人達は相当原作を読み込んでます。

「鬼滅流行ってるからあやかろうぜ!」というヌルい雰囲気ではありません。

そもそも本作は去年発売された「鬼詰のオメコ」の続編であり、結構売れたから続編が作られたということのようです。

 

<2020年11月1日追記>

前作を視聴しました。レビュー記事はこちら。

 

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タイトルの秀逸さやネーミングに目が行きがちですが、原作でも結構後の方まで読まないと出てこない胡蝶姉妹の関係性や蛇柱・伊黒小芭内と恋柱・甘露寺蜜璃の複雑な感情を丁寧に織り込んでいるのが芸が細かい。

伊黒と蜜璃の密やかな恋を夢でも成就させたいという願いが込められているのかも知れないと思うと非常にロマンチックではありませんか。

その結果、パロネタ元の「無限列車」編で主役級の炎柱や上弦の参が影も形もないのはご愛敬。

しかし柱達(実際言ってる)を罠にかけるために隠に扮した鬼・淫夢がお館様からの手紙と言って差し出したものが微妙に小さく切符サイズなのは原作を意識しているものと思われ「なんだこのこだわりは」とつい感心してしまいます。

夢を見せる力がシチュエーション作りに便利だから残されたっぽい淫夢はネタ元にあんまり寄せる気がなくて「隠」の変装を解かずにそのまま話を進行するとか色々引っかかることろはあります。

そうした諸々を差っ引いても「みんな頑張ってるなあ」ということが伝わって来るので非常に好感が持てました。

AVとして実用的かどうかというのはまた別の話なのですが。

キャラの再現度は?

ナズ(メインヒロイン:渚みつき)と股之助の寄せ具合が頭ひとつ抜けており、それ以外の男性陣がもうちょっと頑張って欲しかったところですがそもそも「コスプレAVもので男なんか誰も気にしねえよ」という判断なのかも知れません。

けどまあ淫夢が原作通りの線の細い美少年じゃなくて顔にちょっとメイクがあるぽっちゃり気味のおじさんなのが萎えるポイントですかね。

もうちょっと似せる努力しようや。

股之助は股之助でよく見たら結構脂肪がついてるので原作のような筋肉ムッキムキのベビーフェイスの再現には至っていません。

あとプレイ中全然喋らないからそのキャラ付けどこから来たの!?となんかウズウズしました。

そこはケダモノの呼吸とか猪突猛進って言えよ。

余談ですが、彼の正式名称は「またのすけ」らしいです。

開始から1時間3分あたりのところで胡蝶姉さんがそう呼んでいました。

巷では「い」のすけを90°回転させて「こ」のすけ、漢字で書くと股之助という非常に説得力のある説があったのですが、割とそのまんまで残念でした。

作品ハイライト漫画。

ナズの出番は最後だけ

前作を牽引したメインヒロインが1時間30分ずっと寝てるという思い切った構成。

ヒロイン不在の穴を埋めるのは胡蝶姉妹のまったりとしたレズ、魔羅黒さんに抱かれてると思ってる安露寺と淫夢の絡み、皆さんお待ちかね股之助登場からの胡蝶姉妹3P、そこまでやってようやくナズとトンジの禁断の兄妹愛が描かれます。

女性の柱達(実際そう言っちゃってる)が織りなす甘美な世界は見どころのひとつですがプレイ自体はソフトです。

というかいたしてる最中もキャラ設定を守ろうとして「どうしたの姉さん」とか頻繁に言うのでなんかプレイにのめり込めないというかAVまで行かないセクシー映画的な趣きがありますね。

なので「とにかく凌辱」とかそういう感じにはなりませんからあくまで某超ヒット作品のようなコスプレをした人達が肌を重ね合うところが見たい方向けです。

原作にはついに叶わなかった魔羅黒さんと安露寺ちゃんの夢のカップリングとかファン必見ですね。

とはいえ魔羅黒さんが鏑丸を適当に安露寺ちゃんの股間に突っ込むプレイはどこへ向かっているのかと少々心配になりました。

それ絶対そんな風に使う予定なかったやろと思いつつ、なんか執拗に鏑丸を使って安露寺ちゃんを責め立てます。

あとはやっぱり胡蝶姉妹の情事を覗いてて、呼ばれたら嬉しそうに飛び出して来る股之助がね…

どうしても笑えて仕方がない。

実写になると猪の覆面をかぶった半裸の男のビジュアルがどれほどヤバいかが際立ちます。

S社に見つかったら多分叱られるので、早めに観ておきたい

上の方でも言いましたけど、普通に柱とか呼吸とか言っちゃってるのがね。

えらい人の目に触れたらバチクソ怒られそうです。

ナズはナズで「ここにお兄ちゃんの水の呼吸してほしい…」とか言い出すし脚本家はギリギリを攻めすぎだろ。

しかし最近公式ツイッターで「股之助の衣装をプレゼントしようかな」と呟いていたので続編はないかも知れません。

公式ツイッターより抜粋。動くとキショイよ

まあ今回でやりきった感はすごいですけどね。

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