18禁PCゲーム「Find Love EX マインドブローイング」レビュー

センチメンタル?犬にでも喰わせておけ!!

この記事に辿り着いた方に今更ご説明するまでもないかとは思いますが、このゲームは20世紀末に若者の支持を大いに集めた「全国制服美少女グランプリ」通称制グラシリーズの人気キャラ達がドラマに出演、という設定のADVです。

なのでEXのキャラ名の横に制グラ参加時の本名が記載されています。


制グラの魅力と言えば「街で見かけるあの子が全国規模のコンテストに参加して全国の美少女達としのぎを削り、ついでにヘアヌードデビューする」という、今だとコンプラ的にギリギリなシチュエーションなのですが、主催者側に後ろ暗いところがあるわけでもなく、ある種の爽やかさすら感じるところだと思います。


審査要項の水着の下にごく自然にヘアヌードも記載されてるんじゃないかってくらいのユルさ。


しかし私はこの脱ぐけど本番までは行かない不思議な緊張感が好きですね。


ストレートに言って仕舞えばコンテストに参加する女の子の生活圏内にいる男達も「気になるあの子のまばゆい裸体にときめきはするけど勃起はしないみたいな。


こんなコンテスト成立するわけねーだろ、という正論をはねのけるためには近所に住む男性の鉄の意志が必要になると思うし。


商店街のおじさんは「あの子もこんな大きくなったのかあ」と遠い目をし、隣に住む男子は「明日からどんな顔して挨拶すりゃいいんだよ…」とドギマギする。


そこで「いっちょやってやるか」となる男が居ないことがこのいい意味でイカれた世界観を成り立たせているのだと思います。


コンテストに出るたび知らない男に狙われたりしたら親御さんだって許可しないでしょうし。


そうしたある種の性善説により構成された制グラですが、派生作品はそうでもありません。


小説版は普通にヒロインが交尾してますし、ただの大エロジュブナイル小説です。


これはおそらく「人前でパイオツ放りだす姉ちゃんがズコバコしてねぇわけねえだろうが!!」という過激派のニーズに応えたものと想像しますが、本作「Find Love EX マインドブローイング」もそうした潮流にある手加減なしの美少女ゲームなのです。


よって、「制グラ」の世界観が好きでそこから逸脱しすぎたヒロイン達を見たくない方にはちょっとお勧めしかねます。


どうしても興味が押さえ切れないという方は自己責任で。

女性失踪事件の謎を追え

プレイヤーは探偵・虹崎剣之介となって街を騒がせる「連続女性失踪事件」を捜査します。

その過程で主人公は事件に巻き込まれた女性達と懇意になり、やがて大きな陰謀の渦中に立たされるというのが大まかな流れです。


オーソドックスなアドベンチャーゲームなのですが特徴は虹崎の体力を示す「男ゲージ」システム。


ある特定のシチュエーションでは体力が重要な要素となるため、いかに体力を減らさずに立ち回れるかが攻略の鍵になります。


特定のシチュエーションとは暴力とセックスです。


この時点でもう制グラらしさはカケラも無いですね。


ともかく虹崎は誘拐事件の謎を解きつつお目当ての女性にいいところを見せていい仲になるために奔走します。


虹崎と知り合う5人の女性はとあるミスコンに参加した経験があり、その縁で顔見知りであるとか制グラファンをニヤリとさせる演出もあったり、それが事件と繋がっていたという話の構成は割といいと思いました。


気を付けて頂きたいのは終盤のプレイが割とマニア向け


中盤に挿入される主人公とのラブシーンがノーマルなので油断してると落差にやられます。

なんというか蛇を多用します。


正直な話制グラ人気キャラにそこまで変なことはやらないだろう…と舐めてました。


あとであの世界の事務所から抗議されてそう。

ヒロインの顔より見たオッサン

当時から過激プレイの需要もあったと思いますので、そこはメーカーが顧客のニーズに応えたと納得はできるのですが、意味分かんないのはプレイの最中割り込んでくるオッサン。


もう少し細かく説明しますと、物語の終盤で事件の核心に近づきすぎた主人公とヒロイン達が組織に囚われ絶体絶命。

ヒロイン達はなすすべなく悪漢達に凌辱されます。


その最中で勝ち誇る悪の首魁(赤ローブ着た変なおじさん)が冥途の土産とばかりに自分達の悪事を事細かに供述する。


そこはまあ探偵もののお約束でもあるので別にいいんですけどお目当てのエッチシーンが始まってもまだオッサンが消えてくれない。


濡れ場が始まったらもう音声だけでよくない?

若干の誇張はありますが、体感的にはこんな感じでオッサンのツラが割り込んで来ます。(↓)

こんなしょっちゅうカメラ切り換える必要あった?


またオッサンの声が結構耳に残るのでとても気が散る。


スタッフさんはそんなにこのオジサンに思い入れあったんでしょうか。


むしろオジサンを魅せたかったという意図すら感じたんですが、今となっては真偽は闇の中です。

彼女達の体当たり演技を見届けよ

これはまた別の話になるのですが本作には続編「EX2 この胸の中生きて…」があり、そちらもコンセプトは同じで制グラキャラが出演するADV形式のゲームです。


本作では相原葵を演じた小泉瞳さんと青山ナナを演じた生沢杏子さんが続投します。


よくよく考えたら、あんな目に遭わされる現場だと知っててまた撮影に参加するってすごいガッツだな。


ま〇こと尻に蛇を突っ込まれる現場なんて百戦錬磨のAV女優でも敬遠しそうですが、やはり「制グラ」の上位ランカーは根性が違うと言わざるを得ません。


まあ…小泉さんの方はEX2では心なしか濡れ場自体の数も減ってたしプレイもソフトだったのでEX以降NGが増えたのかもしれませんが。


デビュー作が一番なんでもありだったってのは悪い大人の搾取みたいでなんかイヤですね。

ともあれ、ヘアヌードを晒すのみならず身体を張った演技を魅せてくれた彼女達の姿に惜しみない賞賛を贈らずにはいられません。

美少女も楽じゃありませんね。

Follow me!

成年漫画夜話の最新情報をチェック!
PAGE TOP